
【動画あり】ボイトレしてるのに、下手になってる人へ
ボイスリードの江原です。
ボイトレに於いて”勘違いされやすいこと”について話しします。
ボイトレをしていて、「あるトレーニングを行ったらいきなり声が出しやすくなった」ということがあります。
これは、確かに発声をより良い方向に改善してくれる一つの解決策ではありますが、
歌う時には、多くの運動が同時に、しかも、ものすごい速度で行われているわけです。
身体は一つですが、実は、各箇所では団体競技のように、
次々にフォーメーションが変わっていく様な凄まじい連携プレーが行われています。
一人でも転んだり、位置を間違えたりしたら、それは競技として不自然で、美しくなくなってしまう。
「声」はたった一人が場を崩すだけで、全体が悪くなる様な団体競技と捉えると分かりやすいでしょう。
なので、ある一箇所だけを極端に鍛えようとするのは、一時的には効果が出るかもしれませんが、
いずれは伸び悩み、場合によっては喉を壊すことにつながりかねません。
上記の様に考えてみると、それぞれが正しい動きを、正しい速度で実践出来る必要があり、
さらに言うと本番で先頭が乱れた様な時はそれを後ろに続くメンバーが合わせるなどしてフォローする様な
臨機応変なプレーが求められる場面もあります。
それぞれが正しく、素早くフォーメーションを作る為に理想的な練習の道筋は、
目的の作品(声)を作り出すために必要なメンバー(筋肉)を確認すること【全体像の把握】
一人一人(各筋肉)が単独で練習すること【単独の強化訓練】
複数人~全員で同時に練習すること【協働訓練】
です。
2、3に関しては始めはゆっくり、次第に早く練習していく方が良いでしょう。
筋肉の名前や仕組みまで細かく把握するというのは大変なので、
例えば「あー」と声を出すだけでも、
息を吸う運動、息を吐く運動、声帯を伸ばす運動、声帯を閉じる運動、共鳴腔に響かせる運動、口を開き言葉を作る運動・・・など
かなりざっくり分類してもこれだけ多くの運動を同時に実施しているわけです。
しかもこれは発声だけの話で、ここに音楽的要素が加わったり、楽器やダンスを同時に行う等、仕事は無限大に広がっていきます。
※細分化も無限大に出来ると思います。優秀なボーカル程、理解しているしていないは問わずとも、運動を細かく分けて実施していると考えられます。
この考え方が根本にあれば、段階を踏んで少しずつ出来る事が増えている事を理解・実感できるようになりますし、
1~3を見直すことで自分が出来ていない事を今までよりも細分化して確認することが出来るようになると思います。
ではでは今日はこの辺で!
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【著者プロフィール】
◉名前
えはら校長
◉職業
発声改善専門ボイストレーナー。栃木県宇都宮市にあるボイトレスクール「ボイスリード」の校長。
フースラー発声学を基礎とした「ロジカルなボイトレ」を栃木県に初めて持ち込み、喉を締めた発声や、声枯れなどの症状改善と得意としている。「これまで様々なボイトレを試したが上手くなれなかった」方を中心に口コミが広まり、常に定員が満員状態であることから、各所で”栃木県で最も予約の取れないボイストレーナー”と紹介されている。生徒は、高校生からバブル世代まで幅広く、バンドマン、アイドル、カラオケ大会上位常連組などの本格派からも指示されている。
経歴:
2017.10 ロジカルボイトレを栃木県に広めるため「ボイスリード」というスクールを開校
2018. 6 初のワークショップ「ボーカリストの為のマイキング勉強会」開催。定員10名のところ、1日で12名の申込みが入り、即完売。
2018.12 2回目のワークショップ「本当に感動する歌の作り方」開催。定員20名が即日完売。
2019. 6 紹介が紹介を呼び、生徒満員で初の生徒募集打ち切り。
2019.11 生徒募集再開
2020. 1 再び満員により、生徒募集打ち切り
2020.3 4月からの新規生徒募集再開
◉出身・在住
茨城県出身、栃木県在住
◉音楽歴
バンドや弾き語りで歌ったり曲作ったりを15年程やってます。今はコーラスユニットでの路上ライブが多いです。
◉好きな音楽
音楽はかなり邦楽洋楽問わずかなり雑食ですが、ルーツミュージックはCHEMISTRY、BUMP OF CHICKEN、Mr.Children、ACIDMANなど。最近は洋楽(特に横ノリ系)多め。踊れるやつが好きです。
◉趣味
読書。愛読書は司馬遼太郎、伊坂幸太郎。
◉好きな芸能人
篠原涼子、吉高由里子、広瀬すず、松岡茉優、浜辺美波、はあちゅう。
◉休日の過ごし方
本読んでるか、歌ってるか、お笑い見てるか、筋トレしてるか、愛猫に遊んでもらってます。
◉最後に一言
オススメのアーティストや本があったら教えて下さい!