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全身で歌う~「腹から声を出す」の真実~

ボイスリード江原です。

 

今回は、「全身で歌う(=腹から声を出す)こと」についてのお話です。

題目は以下の通りです。

  1. 前回までのおさらい

  2. 「全身で歌う」為の機能

  3. 言葉の定義

  4. 協同作業

  5. まとめ

では、いってみましょう!

 

1.前回までのおさらい

 

これまでに、

 

(1)良い発声は生理学的(生まれながらの機能を基に)に考える事で解を導き出すことが出来る

(2)発声改善とは機能していない部分を目覚めさせ、弱っている部分を鍛えること

 

ざっくりいうと、以上についてご説明させていただきました。

今までに無いボイトレ〜フースラー発声学〜

「自然な脱力」を達成するには

 

これらの考えに基づいて訓練していくことで、最終的に「全身で歌う」事が出来る様になります。

マニアックな内容ですが、初めての人にも分かる様に解説しようと心がけますので、分かりにくい所があったら教えて下さい。

 

2.「全身で歌う」為の機能

 

まず、良い発声を行う為に必要な機能(要素)を大枠で捉えると、

 

❶呼吸器官

❷喉頭(こうとう)

❸懸垂機構(けんすいきこう)

 

に分けられます。

何やらいきなり難しいですが、名前は特に覚えなくてもいいです。

どういった役割や特性があるのかを理解すれば、発声改善を前に進めることが出来ると思います。

 

 

3.言葉の定義

 

❶呼吸器官

これはシンプルに「呼吸」を行う為の筋肉群のことです。

  • 「吸う」筋肉として「横隔膜」という筋肉がある
  • 「吐く」筋肉として「お腹、背中の下の方」が主に使われる

とりあえずこれだけ押さえていただければ大丈夫です!

 

❷喉頭(こうとう)

喉仏は「甲状軟骨(こうじょうなんこつ)」と呼ばれる軟骨の一部なんですが、喉仏から後方に指でなぞっていくと、ガッツリ掴める位の、結構大きな”骨”であることが確認できます。

「喉頭」はこの軟骨と、その内部にあるものと認識して頂ければと思います。※実際はもっと広い範囲を指す言葉です。

喉頭の中には、「声帯」やそれを動かす筋肉などが多数存在しています。

 

【喉頭の場所】

【喉頭の形】

 

❸懸垂機構(けんすいきこう)

これは殆どの人にとって、全く耳なじみのない言葉かと思います。

懸垂機構とは、喉頭の周りに”喉頭を吊(つ)る様に”して存在している筋肉群の事です。

これらが働くことにより、喉頭が上下や前後に動きます。

飲み込んだときに喉仏が上がったり、あくびの時に喉仏が下がったりするのは、これらの働きによるものです。

上記の様に、生命維持の為の働きがメインですが、良い発声をするにあたって絶対に外せない筋肉なので是非お見知りおきを!

 

【懸垂機構のイメージ】※「うたうこと」より抜粋

 

4.協同作業

 

良い発声は、「❶呼吸器官」と「❷喉頭」が協力して働く状態を作ることで為されます。

しかし、これらが共に働くためには”橋渡し”が必要となり、それを担うのが「❸懸垂機構」です。

なので、❶と❷を単独でどれだけ鍛え上げても、❸が働いてくれない事には「良い発声」は完成し得ないという事です。

フースラーさんはこの懸垂機構の存在・機能、そして重要性を世に知らしめたことで今日この日まで声楽界の偉大な人物として存在しています。

そして、これらが協同作業をしている状態こそが、「全身で歌う(=腹から声が出る)」ということになります。

発声に不自由がある場合、このどこかに問題が生じていると考える事で、様々な問題を解決に向かわせることが出来ます。

また、「声を出す」という一瞬で完了する運動の中で、これだけの箇所がチームプレーをするということは、”反射的に出来る”レベルまで、それぞれの機能を育て上げなければいけないこともお分かりになるかと思います。

 

5.まとめ

 

今回は、”発声に必要な身体の機能”とそれらの”協同作業”についてお話しました。

この考え方を持つことで、「腹筋トレーニングはボイトレに必要なのか?」などの、多くの人がその信憑性を確認したい事柄についての解も得られるようになります。

 

特に、

【懸垂機構】を橋渡しとした【呼吸器官】と【喉頭】の協同作業によって「全身で歌う」

という考え方を

 

新しい考え方(本来は古典ですが)として、ご提案致します。

 

ではでは、今日はこの辺で!

 

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【著者プロフィール】

◉名前

えはら校長

インストラクター

◉職業

発声改善専門ボイストレーナー。栃木県宇都宮市にあるボイトレスクール「ボイスリード」の校長。

フースラー発声学を基礎とした「ロジカルなボイトレ」を栃木県に初めて持ち込み、喉を締めた発声や、声枯れなどの症状改善と得意としている。「これまで様々なボイトレを試したが上手くなれなかった」方を中心に口コミが広まり、常に定員が満員状態であることから、各所で”栃木県で最も予約の取れないボイストレーナー”と紹介されている。生徒は、高校生からバブル世代まで幅広く、バンドマン、アイドル、カラオケ大会上位常連組などの本格派からも指示されている。

経歴:

2008. 3 高校生の文化祭でバンドのボーカルを始めたことをきっかけに、歌の練習を始めるも、「喉締め・裏返り・声枯れ」などの症状が酷く、当時好んで聴いていたBUMP OF CHICKENの歌が苦しくて歌えなかった事からボイストレーニングを始める。

~2015. 3 様々なボイトレ書籍を買って、付録の音源で練習したり、地元ボイトレスクールに通うも7年もの間殆ど成果が出ず、たった30分のライブを歌いきることが出来ない時間を過ごし、途方に暮れる。

2015. 6 たまたま行ったプールで泳いだ後に声を出してみると、今までにない声の”軽さ”を体感し、「声と身体の関係性」について調べ始めると、発声も全て”筋肉の働き”によって行われていることを知る。

2015. 7~ 「発声を理論的に学べば、自分の症状も治せるかもしれない!」という希望を胸に、東京やアメリカの”筋肉や神経学、生理学”などを基にしたロジカルなボイトレを提供しているトレーナー10名以上に学び、2年以上の時間を、ほぼボイトレの勉強や実践練習に費やす。この期間に地声のキーが10個も上がる。

2017. 7~ 自身の経験をもとに、地元の歌で悩んでいる方々にボイストレーニングを素晴らしさを伝えるべく、レッスンを始める。この時は勉強期間として、無償で数百本行い、成果に確信を得る。

2017.10 ロジカルボイトレを栃木県に広めるため「ボイスリード」というスクールを開校

2018.  6 初のワークショップ「ボーカリストの為のマイキング勉強会」開催。定員10名のところ、1日で12名の申込みが入り、即完売。

2018.12 2回目のワークショップ「本当に感動する歌の作り方」開催。定員20名が即日完売。

2019. 6 紹介が紹介を呼び、生徒満員で初の生徒募集打ち切り。

2019.11 生徒募集再開

2020. 1 再び満員により、生徒募集打ち切り

2020.3 4月からの新規生徒募集再開

 

◉出身・在住

茨城県出身、栃木県在住

◉音楽歴

バンドや弾き語りで歌ったり曲作ったりを15年程やってます。今はコーラスユニットでの路上ライブが多いです。

◉好きな音楽

音楽はかなり邦楽洋楽問わずかなり雑食ですが、ルーツミュージックはCHEMISTRY、BUMP OF CHICKEN、Mr.Children、ACIDMANなど。最近は洋楽(特に横ノリ系)多め。踊れるやつが好きです。

◉趣味

読書。愛読書は司馬遼太郎、伊坂幸太郎。

◉好きな芸能人

篠原涼子、吉高由里子、広瀬すず、松岡茉優、浜辺美波、はあちゅう。

◉休日の過ごし方

本読んでるか、歌ってるか、お笑い見てるか、筋トレしてるか、愛猫に遊んでもらってます。

◉最後に一言

オススメのアーティストや本があったら教えて下さい!